小学校を見下ろす校庭の高台に立つすずかけの大木の根本に小さな立札が立っています。 「このすずかけの木は、明治時代に赤坂離宮と新宿御苑、御料地などに、外国から移入して植えられた木と同じものです。100年の樹齢を保っているので根元を踏まぬよう、大切にしましょう。」というような文章で、すずかけの大木に対するいたわりの呼びかけです。 東京女学館が大正12年9月1日の関東大震災で全焼し、それまで校舎のあった虎ノ門(現在は文部科学省)から、御料地であった広尾の地に移転してきた時にはすでにあった、女学館の生き証人のような木です。 小学校の授業「すずかけ」はこのすずかけの木から命名されました。この授業は、文化・伝統から作法を学び、日本人としてのアイデンティティと高い品性を身につけることを目的としています。 海外生活を経験した多くの方が、日本の文化に対する認識不足を感じています。 そこで東京女学館小学校では現在、華道、茶道、邦楽、着付け、日本舞踊、礼法、座禅、百人一首、テーブルマナー、昔の遊びなどを授業として実施しています。 師から教わり受け継がれていく文化・伝統は、心豊かな人間として成長する源であり、世界で活躍する女性リーダーに必要とされる資質を高める大切な学びです。


